生成AI の普及により、業務でAI エージェントを試すこと自体は珍しくなくなりました。
ただし、本番運用にうまく乗せられないケースも増えています。
多くの場合、その原因は、設計と運用の前提が不足したまま、AI エージェントとの「会話」だけを先に作ってしまうことにあります。
本書は、「Copilot Studio」を用いて「業務で使えるAI エージェント」を実装するためのアーキテクチャ(構造)を整理しました。
ナレッジ、会話設計、ツール連携、プロセス化、自律化、そして運用・ガバナンスまでを体系立ててまとめています。
Copilot Studio の機能は豊富で、画面操作を覚えるだけでも一定の成果は出るでしょう。
しかし、業務で「使われ続ける」ために必要なのは、エージェント設計を「型(パターン)」として整理することです。
そこで、架空の家電メーカー「コントソ」の業務部門を業務の想定シナリオとして取り上げました。
製造・需要供給・物流・アフターサポートまで業務を横断し、問い合わせ対応、保証・修理手配、配送状況確認など、現実に起こりやすい業務を想定しています。
全章でこのシナリオを使って解説しており、やるべきことを短時間で把握できるよう、解説動画を各章に散りばめました。
本書の目的は、AI エージェントの「機能」の網羅ではなく、「実装の型」を学ぶことです。
ぜひ本書を通じて、各要素をどう組み合わせれば、現場で使える形で「業務を完遂する」エージェントになるのかを、再現可能な手順として身に付けてください。
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