5-9 コーディングする|通販LPデザインをWebページにする流れ
「デザインはできたけど、どうやってWebページにするの?」という初心者の悩み
通販LP(ランディングページ)をデザインツールで作成した後、実際にWebブラウザで表示できる形に「Webページ化」する作業に、多くの初心者がつまずきます。FigmaやAdobe XDなどで綺麗に整えたレイアウトが、HTMLとCSSで実装する段階で崩れたり、スマホで見ると文字が隠れたり、ボタンが反応しなかったり……。その原因の多くは、コーディングの流れやポイントを理解していないことです。
ここでは、デザインをWebページにするまでの一連の流れを、通販LPに特化した形で丁寧にご説明します。HTMLで構造を作り、CSSで見た目を整え、レスポンシブ対応(スマホ表示)も意識しながら、デザイン通りに再現するための実践的なステップを紹介します。
通販LPをWebページ化する4つの基本ステップ
通販LPのWebページ化は、大きく分けて以下の4ステップで進みます。それぞれのステップで意識すべきポイントがありますので、順を追って説明します。
1. デザインの構造を読み解く
2. HTMLでページの骨組みを作る
3. CSSで見た目を整える
4. スマホ表示に対応するレスポンシブ調整
ステップ1:デザインの構造を読み解く
まず、デザインデータ(例:Figmaのファイル)をじっくり観察し、どこに何があるかを「構造」として把握します。特に通販LPでは、以下の要素が必ず含まれます。
- ヘッダー(ロゴ、ナビゲーション)
- キャッチコピーとメインビジュアル(画像や動画)
- 商品の特徴やメリット(アイキャッチ画像+テキスト)
- 顧客の声(レビュー欄)
- 申込フォームや注文ボタン
- フッター(会社情報、プライバシーポリシー)
例として、商品紹介ページでは「商品画像→名前→価格→特長3点→注文ボタン」という流れが定番です。この構造をHTMLのタグで置き換える際、見出しはh2タグ、リストはulとli、ボタンはbuttonタグなど、意味に合ったタグを選ぶことが大切です。
ステップ2:HTMLでページの骨組みを作る
次に、実際のコーディング作業に入ります。まずはHTMLで、ページの「骨組み」を作ります。この段階では、見た目はまだ整っていませんが、検索エンジンやスクリーンリーダー(視覚障害者向け読み上げソフト)が内容を理解しやすくなります。
たとえば、商品紹介セクションは、次のような構成になります。
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このように、`section`でまとめて、`h2`で見出し、`img`で画像、`button`で操作部分を明確にします。`alt`属性には画像の内容を簡潔に書くことで、アクセシビリティにも配慮できます。
ステップ3:CSSで見た目を整える
HTMLで構造が完成したら、次はCSSを使って、デザイン通りの見た目に整えます。ここが通販LPの「品質」を左右する重要な工程です。特に注意したいのは、余白・文字サイズ・画像サイズ・ボタンの動きの4点です。
たとえば、ボタンのスタイルを以下のように定義します。
button {
background-color: #ff5a5f;
color: white;
padding: 16px 32px;
font-size: 18px;
border: none;
border-radius: 4px;
cursor: pointer;
transition: background-color 0.3s;
}
button:hover {
background-color: #e04a4e;
}
このように、`padding`でクリックしやすい余白を確保し、`transition`でマウスを乗せたときのアニメーションを滑らかにします。また、文字サイズは「px」より「rem」や「em」を使うと、ユーザーのブラウザ設定に合わせて拡大しやすくなり、アクセシビリティにも配慮できます。
ステップ4:スマホ表示に対応するレスポンシブ調整
通販LPの約6割はスマホからアクセスされると言われています。そのため、PCで綺麗に見えたレイアウトが、スマホでは崩れていては意味がありません。CSSのメディアクエリを使って、画面サイズに応じてレイアウトを調整します。
例として、見出しと画像の並びをPCでは横並び、スマホでは縦並びにする場合:
.product-section {
display: flex;
}
.product-section img {
width: 50%;
}
.product-section .text {
width: 50%;
}
@media (max-width: 768px) {
.product-section {
flex-direction: column;
}
.product-section img,
.product-section .text {
width: 100%;
}
}
このように、`@media`で768px以下の画面ではflexの方向を縦に変えることで、自然な読みやすさを実現します。また、スマホではボタンのタップエリアを広げ(最低でも44px×44px)、余白を多めに取ることで誤タップを防げます。
初心者が陥りやすい失敗とその対策
コーディング作業でよくある失敗を3つご紹介します。
- 失敗1:デザインと実際の表示が異なる
→原因:フォントや色の指定が漏れている、または上書きされている
→対策:開発者ツール(Chromeなら右クリック→「検証」)で、どのスタイルが適用されているかを確認する
- 失敗2:画像が表示されない
→原因:画像ファイルのパスが間違っている
→対策:画像は「img」フォルダにまとめて入れ、`
`のように相対パスで指定する
- 失敗3:スマホでテキストが隠れる
→原因:文字サイズをpxで固定し、レスポンシブ対応を忘れた
→対策:文字サイズはrem単位で指定し、メディアクエリで調整する
これらの点を意識するだけで、レベルの高いLPが作れるようになります。
今日からできる3つの行動
1. 今お気に入りの通販LPを1つ開き、右クリック→「検証」でHTMLとCSSの構造を見てみる
2. 簡単なHTMLファイルを新規作成し、見出し・画像・ボタンだけのページを書いてみる
3. CSSでボタンのhover効果を追加し、マウスを乗せたときに色が変わるか確認する
これらの作業は、1日10分程度でできます。少しずつでも手を動かすことで、理解は深まります。
まとめ:デザインからWebページへ、一歩ずつ実践を
通販LPをWebページ化するには、構造(HTML)→見た目(CSS)→レスポンシブ対応という流れを意識し、デザイン通りに再現できるかをこまめにチェックすることが大切です。特に、スマホでの表示は「触って確認」することが重要です。実際のスマートフォンで開いて、文字が読みやすく、ボタンが押しやすいかを確認しましょう。
今日からできることとして、FigmaでデザインしたLPの1セクションを、HTMLとCSSで再現するチャレンジをおすすめします。たとえば「商品紹介セクション」だけでも、実際のコードを書いてみましょう。最初は完璧でなくても大丈夫です。1行ずつ書きながら、表示結果を確認する習慣をつけることで、自然とコーディングの感覚が身についていきます。
あなたも、デザインの世界とWebの世界をつなぐ「実装の技術」を、今日から一歩ずつ磨いていきましょう。

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