1-3 通販LPデザイナーの制作業務|実際に担当する仕事の流れ

通販LPデザイナーの制作業務|実際に担当する仕事の流れ

通販LPデザイナーを目指している方、あるいは現在LP制作に関わっているが「自分が何を担当すべきなのか、範囲がよくわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

特に初心者の方は「デザインだけを頼まれた」と聞いても、実際には画像加工や書き出し、さらにはHTML/CSSでのコーディングまで求められるケースがあります。

「なぜデザインだけじゃないの?」と戸惑ったり、納品後に「修正してほしい」と言われて混乱したり……。

そうした不安を抱えながら業務に取り組むのは、モチベーションにも影響します。

そこで今回は、通販LPデザイナーの実際の制作業務の流れを、初心者にも理解しやすいように段階的にご説明します。

「デザイン=見た目を整える」というイメージとは異なり、情報の構造化・読者の行動誘導・商品の魅力の可視化までが、通販LPデザイナーの本領です。

案件によって範囲が異なることも事実ですが、その分「幅広く対応できる人」が評価され、案件も増えていきます。

では、具体的にどんな流れで進んでいくのか、見ていきましょう。

通販LP制作の全体フロー|6つのステップで理解する

通販LP制作は、大きく分けて6つのステップで進みます。

それぞれのステップで、デザイナーが担う役割を確認しながら進めるのがポイントです。

1. 要件ヒアリングと情報整理

まず、営業やマーケター、またはクライアントから商品の特徴・ターゲット層・競合情報・販売戦略などをヒアリングします。

ここで重要なのは、単に「何を売るか」ではなく、「どうすれば読者が购买するか」を共有することです。

たとえば、「高価格の美容機器」なら、単に「便利」「効果的」という言葉ではなく、「自宅で専門家同様のケアが可能」「1日5分で手間いらず」など、生活シーンに寄り添ったメリットを整理します。

デザイナーは、この情報を「視覚的に伝わる構成」に落とし込む準備をします。

2. ワイヤーフレーム作成(構成設計)

次に、デザイン前の「骨組み」であるワイヤーフレームを作成します。

これは、どこに見出し・本文・画像・ボタンを配置するかを、シンプルな枠線で示したものです。

PhotoshopやFigmaを使って作ることが多く、ここでの設計が後の制作に大きな影響を与えます。

例:「TOP画面で3秒以内に『何が嬉しいか』を伝えるため、見出し下にサブキャプション+高画質な使用イメージ画像を配置」など、ユーザーの行動設計を前提に配置します。

3. デザイン作業(LPデザイン)

ワイヤーフレームが承認されたら、実際のデザイン作業へ移ります。

この段階でPhotoshop(またはFigma)を使って、色・フォント・画像・余白・ボタンの形状などを調整します。

「綺麗に見せる」だけでなく、「読者が迷わずに進む」ように、視線の誘導・情報の優先順位・行動のしやすさを意識します。

たとえば、お申込みボタンは「目立つが浮いていない色」、「押す前に何が起こるかを予測できるラベル」、そして「クリック後の安心感を伝える文言」を配置します。

4. 画像加工・編集(必要に応じて)

商品写真やロゴ、背景画像など、クライアントから提供された画像を、デザインに合わせて加工する場合があります。

たとえば、商品画像を白背景に統一・商品を立体的に見せる影の追加・テキストを載せるための明るさ調整など。

Photoshopの「クリッピングマスク」「レタッチ機能」「レイヤーマスク」などを使って、デザインに溶け込む画像調整を行います。

5. 書き出しとファイル整理

デザインが完成したら、HTML/CSSでコーディングできるよう、各要素を書き出します。

JPG・PNG・SVGなどの形式で、サイズや解像度を指定してエクスポートします。

このとき、命名規則やフォルダ構成を統一しておくと、コーダーとの連携がスムーズになります。

例:「btn-primary@2x.png」「hero-image-web.jpg」「logo-white.svg」など、誰が見ても意味がわかる命名が理想です。

6. 修正対応と納品

デザイン納品後、営業やマーケターがクライアントに提出し、反応をみて修正依頼が来ることがあります。

「ボタンの色をもう少し目立たせたい」「見出しが短いので3文字削って」など、細かい調整も含めて対応します。

ここでの対応スピードや丁寧さも、評価の分かれ目です。

納品後は、コーディング担当者と連携し、デザイン通りに再現されているか確認することもあります。

デザイナーの担当範囲|案件で変わる「デザイン+α」の可能性

通販LP制作において、デザイナーの担当範囲は案件によって異なります。

大きく分けて3つのパターンがあります。

  • パターン1:デザインのみ(最も一般的)

ワイヤーフレームからデザインまでを担当し、書き出しやコーディングは別担当が行います。

この場合でも、書き出しを想定したレイヤー構成や命名規則の統一は必須です。

  • パターン2:デザイン+画像加工・書き出し

Photoshopで画像を調整し、必要箇所を書き出すまでを一人で行います。

画像加工スキル(クリッピングマスク・レタッチ・色味調整)があると、作業効率が大きく向上します。

  • パターン3:デザイン+HTML/CSSコーディング(フルスタック)

最近は、デザインとコーディングを兼ねられる人材が重宝されています。

HTML・CSSの基礎知識があれば、Figmaからコードへ移行するツール(例:Anima、Figma to Code)を活用して、デザインの再現精度を高めることができます。

初心者が陥りやすい失敗例とその対策

LP制作でよくある失敗を3つ、とくに初心者に多いものからご紹介します。

  • 失敗1:「自分の感覚」でデザインする

「この色が好き」「この配置がおしゃれ」という主観が優先され、販売目的が置き去りになることがあります。

→対策:ヒアリング内容をメモし、「誰に、どう行動してほしいか」を必ず言葉にすること

  • 失敗2:書き出しを後回しにする

デザインが完成してから書き出しを始めると、コーディングしにくい構成(重ね合わせ・複雑なレイヤー)になりがちです。

→対策:最初から「書き出しやすい構成」を意識してレイヤー管理を行う。名前は「btn」ではなく「btn-primary」など、意味を持たせる。

  • 失敗3:修正依頼を「面倒」と感じる

細かい修正は、デザインの質を高めるチャンスです。

→対策:「なぜこの修正が必要か」を聞く習慣をつけましょう。クライアントの意図が見えてくると、次回からのヒアリングがスムーズになります。

今日からできる3つの行動

以下、今すぐ実践できる具体的な行動を3つご紹介します。

1. ワイヤーフレームを模写する

優れたLP(例:アメブロの販売ページや、有名ブランドのLP)の構成を参考に、紙やFigmaで模写してみましょう。

「見出しが何段階あるか」「ボタンの位置と色」「画像とテキストのバランス」を意識して観察します。

2. Photoshopの基本機能を1つマスターする

「クリッピングマスク」は、テキストに画像を埋め込んだり、背景に合わせて画像をトリミングしたりする際に必須です。

15分だけ練習して、実際に画像を文字で切り抜いてみましょう。

3. 「読み手視点」で自分の文章を読む

「商品説明文」を書いたあと、1日置いた後に読み直して、「何が嬉しいか」が3秒以内に伝わるかチェックします。

伝えたいことを1つに絞る練習になります。

まとめ|通販LPデザイナーとしての第一歩を踏み out

通販LPデザイナーの仕事は、単なる「画像配置」ではなく、「商品の魅力を、読者の心に届く形で可視化する」仕事です。

デザインスキルはもちろんですが、情報を整理し、視覚的に伝える力、修正対応の柔軟性が求められます。

案件によって担当範囲は異なりますが、デザイン+αのスキルを持つ人ほど、安定して案件を獲得できます

今日の行動として、ぜひ以下の1つを実践してください:

  • お気に入りの通販LPの構成をスケッチしてみる
  • Photoshopで「クリッピングマスク」を15分だけ試す
  • 自分の文章を1日置いた後、読み直して「3秒で伝わるか」チェックする

これらの小さな行動が、やがて「誰よりも販売に寄り添ったLPが作れるデザイナー」としての土台になります。

明日も、読み手のことを想いながら、1ステップずつ成長していきましょう。

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