1-1 通販LPの全体像|集客から購入までの流れ

通販LPの全体像|集客から購入までの流れ

あなたが「通販LPデザイナー」を目指しているとしたら、まず気になるのは「実際に何をすればいいのか?」という点ではないでしょうか。

「デザインって結局、画像を並べて綺麗にすればいいだけ?」

「コーディングもできるようにならないとダメ?」

「案件によって担当範囲が違うって聞くけど、本当に全部やるの?」

これらの疑問は、非常に現実的で、多くの初心者が直面する壁です。通販LP(ランディングページ)は、単なる「見た目を整える」ためのものではなく、「商品の魅力を正しく、素早く伝えて、行動を促す」ための戦略的な媒体です。そのため、デザイナーの仕事は「見た目」にとどまらず、情報の整理・構成・視線の誘導・ユーザー心理への配慮まで、幅広く求められます。

本稿では、通販LPデザイナーとして実際に担当する業務の流れを、初心者にも理解しやすいようステップごとに丁寧に解説します。実際の案件でどう進むのか、どこまで対応が必要か、どこでつまずきやすいか——そのすべてを、現場で働くデザイナーの視点でお伝えします。

制作の全体フロー|案件開始から納品まで6つのステップ

通販LP制作は、大きく分けて6つのステップで進みます。各ステップで担当範囲が異なるため、案件ごとに確認が必要です。

1. 要件ヒアリング

まず、クライアントやディレクターとヒアリングを行います。「どのような商品を販売するのか」「誰に届けたいのか」「競合サイトはどこか」「成功事例はあるか」などを確認します。

例:「高齢層向けの健康食品で、SNS広告から流入する想定」であれば、文字を大きく・色のコントラストを高めにするなどの工夫が求められます。

2. 情報整理と構成設計

集まった情報を整理し、ページ構成(ワイヤーフレーム)を作成します。ここでは、

  • どの順番で情報を並べるか
  • どこに注目させるか(視線誘導)
  • メッセージの優先順位

を明確にします。

例:「商品のメリット」よりも「ユーザーの悩み」を先に提示する構成にすることで、共感を生み、購買意欲を引きやすくなります。

3. デザイン作成(Photoshop/Figmaなど)

構成をもとに、実際のデザインを作成します。主な作業は、

  • ロゴ・写真・アイコンなどの配置
  • フォント・色・余白の調整
  • ボタンや見出しの視認性向上

です。

Photoshopでは、商品写真のトリミング・明るさ調整・背景透過・合成なども担当します。特に「商品を魅力的に見せる加工」は、販売数に直結する重要な仕事です。

4. 画像の書き出しと最適化

完成したデザインから、Web用に画像を書き出します。形式はPNG/JPEG/WebPなど、用途に応じて使い分けます。

例:商品ロゴはPNGで透過処理、背景画像はWebPで軽量化し、読み込み速度を確保します。

この作業は「軽いページ=離脱率が低い」ことを意味し、SEO・UXの両面で重要です。

5. HTML/CSSによるコーディング

デザインをWebページとして実装します。案件によっては、

  • HTMLで構造を作成
  • CSSで装飾とレスポンシブ対応
  • JavaScriptでスクロールアニメーションやフォーム挙動を追加

といった作業が必要です。

特に、スマートフォン対応は必須で、「タップしやすいボタンサイズ」「読みやすい行間」を細かく調整します。

6. 修正対応と最終確認

納品後も、クライアントからの修正依頼に応じて調整を行います。

例:「ボタンの色をもう少し目立たせてほしい」「テキストのフォントサイズを0.5px大きくして」など、細かな調整が多いため、丁寧な対応が求められます。

デザイン+αの業務範囲|現場で求められる「多角的スキル」

通販LPの現場では、デザイナーが「デザインだけ」で済むケースは少なく、多くの場合、以下の追加業務も担当します。

  • 画像加工:商品写真の切り抜き・色補正・コピーライトの挿入
  • ロゴ・アイコン作成:シンプルなロゴや、LP専用のアイコンをデザイン
  • レスポンシブ調整:PC/スマホ/タブレットで表示崩れがないように修正
  • 簡易コーディング:HTML/CSSの基礎知識があると、デザインの実装可能性が広がります

特に近年は、HTML/CSSの基礎知識があるデザイナーが優遇される傾向にあります。デザインと実装の「すり合わせ」がスムーズになり、納期短縮にも貢献できます。

初心者が陥りがちな失敗例とその対策

通販LP制作でよくある失敗と、それを避けるための対策をご紹介します。

  • 失敗例①:「自分が綺麗だと思うデザイン」だけで進めてしまう

→ 対策:ヒアリング内容をメモし、クライアントの「目的」を明確に。商品の特徴とターゲット層に合ったデザインか、常にチェックする。

  • 失敗例②:文字が小さく、読みにくい配置にする

→ 対策:スマホで見やすさを確認。見出しは24px以上、本文は16px以上を推奨。コントラスト比は4.5以上を意識する。

  • 失敗例③:画像の重さを考慮せず、読み込みが遅くなる

→ 対策:Photoshopの「Web用に保存」機能で圧縮率を調整。必要なら複数枚に分けて読み込み速度を測定する。

  • 失敗例④:修正依頼の意図を正確に汲み取らず、やり直しになる

→ 対策:「なぜこの修正が必要か?」を確認する。例:「ボタンの色を変えてほしい」→「現状の青が目立たないから、赤系で高コントラストにしてほしい」など。

今日からできる行動|スキルを磨く3つのステップ

通販LPデザイナーとしての力を高めるには、実践が一番です。今日からできる3つの行動をご紹介します。

1. 既存のLPを分析する

amazonや楽天の商品ページ、人気通販サイトのLPを閲覧し、「どこに注目するか」「何を読み進めるか」を観察します。特に「最初の3秒」で何を感じるかをノートに書き出すと、視線の流れが見えてきます。

2. ワイヤーフレームを手書きで作成する

1ページのLPを構成する要素(見出し・画像・ボタン・特徴文)を、紙に简单な四角で配置してみましょう。情報を並べ替えるだけで、読みやすさが大きく変わります。

3. Photoshopの基礎操作を練習する

特に「選択範囲」「クリッピングマスク」「レベル補正」は、商品画像加工で頻出します。無料のチュートリアル動画で1日10分練習すると、1か月で確実に身につきます。

まとめ|「伝える力」を磨くことが、通販LPデザイナーの本質

通販LPデザイナーの仕事は、単に「デザインする」ことではなく、「情報を設計し、人の心を動かすための舞台を作ること」です。商品の魅力を伝えるには、画像・文字・色・配置・動きすべてが、一つのストーリーとして連携しなければなりません。

現場では、デザイン+αのスキルが求められますが、それは「一人で何でもやる」のではなく、「それぞれの専門性を尊重し、必要な部分を丁寧にカバーする」姿勢が大切です。

次にすべき行動は、今日から「1つのLPを分析し、構成要素を書き出す」ことです。Amazonで人気の商品ページを開き、「このページなら、どこをクリックするか?」「どこで立ち止まるか?」をノートに記録してみてください。小さな習慣が、やがて「伝えるデザイン」の感覚を育ててくれます。

あなたも、商品の魅力を「見える化」する通販LPデザイナーとして、一歩ずつ歩みを進めていきましょう。

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